いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

今年も行かなきゃ

自死と向き合う僧侶の会の事務局から、今年も年末の法要の申し込みのお手紙が来た。


去年の息子の死から1年……早いな。


前回は、息子が死んでから、たった2週間ぐらいでの出席だったっけ。


まだ実感がわかなくて、ふわふわしてたような気がする。


今年は泣かずにしっかりと、お参りしようと思うんだ。


宗派を乗り越えて法要を営んでくださる有志の僧侶の皆様方の御心には、本当に頭が下がる。


本当にありがたいんだ、こうやってお参りできるのは。


今年ももちろん出席。


そうだな。そうなんだよな。


去年の今頃、息子はまだ生きてたんだ。


時々学校を休むようになって……


僕は彼が悩んでいることにも気付かず、声もかけてやれなかった。


信頼されてなかったのかな。


自死まで1カ月を切った、彼の気持ちってどんなのだったのかな。


あの時声をかけていれば。


悩みをちゃんと聞いていてやれば……


『親』って仕事をするには、能力が足りないんだろうな僕は。


なんでこんなことに……


なんでこんなことになっちゃったんだろう。


もうすぐ、去年の『あの日』から初めての11月20日がやってくる。


僕はどんな顔をして、彼の一周忌を迎えたらいいんだろう。


僕の手の届かないところへ、息子が旅立ったあの日。


僕の額に、『父親失格』の灼熱の焼き印が刻まれた日。


分かってる……


あの日には戻れないことくらい。


僕は手を合わせることが精いっぱいだから……


今年もしっかりお参りすることにしよう。


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