いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

2015年12月のブログ記事

  • 僕は誇りだったのか、恥だったのか?

    息子が亡くなった時、何人かの息子の友達や生前に付き合いしてくれていた若い子から、メッセージをもらった。 それが、なぜ僕のところに……なのだ。 ツイッターのアカウントにしろ、pixivのアカウントにしろ、僕はこの眉丈千羽ではない、もう一つの活動名をもっている。 その名前を検索してくれて、わざわざメッ... 続きをみる

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  • 何かが足りない初めての年末

    年末…… 世間はめでたい新年に向けて、着々と準備を進めている。 どこへ行ってもお正月の雰囲気……希望に満ち溢れているように思える。 TV番組だってそうだ。 楽しい雰囲気、バラエティ……年忘れ。 まあ、仕方ないことだ。 自分だって去年の今頃気楽に番組見てゲラゲラ笑ってたんだから。 こんな苦しみを抱え... 続きをみる

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  • いつか負ける日が来る……と思う。

    昨日はデイケアの最終日。 お昼はデイケアの病院の好意で豪華な鍋料理なんだけど…… 食べずに帰ってきた。 デイケアの連中……社会復帰を目指すといいつつ、あっちでへらへら、こっちでへらへら。 社会復帰は建前で、いまのご身分から離れたくないご様子だ。 正直そんな連中となれ合う所以はない。 ……というわけ... 続きをみる

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  • 今庄365スキー場~雪を見に行こう~

    僕たちは、この季節になると、いつも福井へと車を走らせていた。 子供たちに雪を見せてやりたくて、スキーもしないのにソリをもって今庄365スキー場へいつも雪を見に来ていたんだ。 いー君は小さいころから雪遊びが大好きだったんだ。 いろんなことをやったなぁ。 併設の温泉入ったり……敦賀で買い物したり。道の... 続きをみる

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  • いー君がガイコツに変わった日

    息子の身体が、斎場の焼却炉へとはいっていく。 何とも言えない気持だ……もうこの手で息子を抱きしめる時間は、未来永劫になくなってしまう。 嫁が泣き崩れる、過呼吸でえらいことになった。 嫁のお母さんも完全にダメだ。 僕も当然駄目だけど……ここは踏ん張らなきゃ。そう思って必死に耐えた。 息子が焼かれてい... 続きをみる

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  • いー君……メリークリスマス!

    いー君へ。 君が亡くなって、一カ月が過ぎました。 長い長い……そしてあっという間の一ヶ月でした。 君は僕たちのそばにずっといてくれるんだろうけど…… やっぱりとってもとってもさびしいんだ。 もっと抱きしめればよかった。 もっと話せばよかった。 なんでこんなことになっちゃったんだろう。パパ、よくわか... 続きをみる

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  • 初めての霊柩車……そして肉体とのお別れ

    正直子供のころはあこがれていたんだ。 霊柩車の中ってどうなってるんだろう。どんな感じなんだろう。 いつかは、僕も喪主で乗ることが来るのかな、長男だし……なんてことを考えていた時期があった。 それが……よりによって、自分の子供と一緒かよ。 感想は……まあ、ぶっちゃけタクシーと変わらなかった。 号泣し... 続きをみる

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  • 仏様は心の中に~四十九日法要終了~

    とりあえず四十九日は無事に終了した。 いろんな失敗をしたなぁ。初めてだから仕方ないけど。 ネットでいろいろ調べたけどやらかしちゃった。 ご住職さんに渡すお布施に、『ご霊前』って書いちゃった。 ご霊前はあくまでも、参列者が喪主に渡すものであってお坊さんに渡すものじゃないんだよね。 お坊さんには『お布... 続きをみる

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  • 明日はいよいよ仏壇へ

    明日で息子が亡くなって35日目なんだけど、息子に四十九日法要をして仏壇へと移すことにしている。 浄土真宗での考え的には、死んだ瞬間仏さんになっているからあんまり四十九日の期日にこだわらなくていいらしい。 それに、京都奈良だけかどうか知らないが、3カ月に法要がまたいだらダメとかいう考えがあるらしく、... 続きをみる

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  • 仏壇と位牌と……その行方と

    今日仏壇が搬入になった。 奈良で一番有名な仏壇屋さんから買ったんだが、結構値引きしてくれた。 何も言わずとも親切にいろいろしてもらった。 ただ、ちょっと気になっている。 そう、位牌の行方だ。 うちは真宗西本願寺派だから、基本的に位牌というものは必要とされない。 じゃあ、いまお坊さんに書いてもらった... 続きをみる

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  • ミッフィーちゃんのふわふわ靴

    僕は墓参りとおばあちゃんの見舞いを終え、石川から京都に向かっていた。 途中車の中で、亡き息子が座っているであろう空のシートに話しかけていた。 何度も何度も悲しみがこみ上げてくる。 こればっかりはやっぱり制御できない。 そして途中でイオン松任に寄った。 ここにもまだ幼い息子とよく来たなぁ…… 靴屋さ... 続きをみる

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  • 嘘も方便……だよね。

    15日は、車で往復700km……故郷の能登まで日帰りで墓参りなどの用事を過ごしてきた。 メインの目的は93歳のばあちゃんに会うこと。 ばあちゃんはまだ普通にシャカシャカ歩いている。あと10年くらいは大丈夫だろう。 息子のことを聞いてきた。元気でやっているか、と。 迷った……本当のことを伝えたらいい... 続きをみる

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  • 息子と学校~それぞれのけじめ~

    14日……息子の学校が盛大に、息子の追悼式を行ってくれた。 息子は、急な病死として学校では扱ってくれたらしい。 でもそれでも、クラスメイトのみんなは、息子の死のショックで体調を崩し、精神面を崩した子が続出しているらしい。 実に100人以上……200人はいただろうか、教員・生徒の皆さんが式に参列して... 続きをみる

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  • なかった僕たちの名前

    昨日は、息子の学校に退学届の提出と、彼の遺品をとりに行った。 さすが全国的にもトップクラスの有名な学校だ。はじめてきた学校が、皮肉にも息子の遺品回収とは…… いい学校に通ってたと思う。 本当に息子は幸せ者だったと思うんだ。 学校の担任の先生に出会う。 本当にやさしい男性の若い先生だ。息子が最後まで... 続きをみる

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  • たくさんの花とお菓子に囲まれて~最期のお別れ~

    そして告別式が始まった。 なんだろう……お通夜のときと違ってものすごく冷静だった。 泣き崩れる嫁の背中をさすって……そしてぼんやりとお坊さんの読経を聞いていた。 運命って残酷だな…… 正直息子の死をまだ受け入れきれていない。まあ3日で全部飲みこめってのも無理な話だ。 そして…… そして…… 葬儀屋... 続きをみる

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  • 名前を呼んでもらえたね

    今日は、大阪の四天王寺で、自死に向かい合う僧侶の会の主催での法要に参加。 本当に、こういう活動をされている方々ってすばらしいと思う。 宗派を超えて、こういった問題に取り組んでくださる僧侶の方々がいるのは本当にありがたい。 電車を乗り継ぎ、天王寺から180円の電車賃をケチって、徒歩で隣駅の四天王寺へ... 続きをみる

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  • 息子が愛した貴女に、感謝をこめて

    僕もいろいろ考えて過ごしてきた。 最後の引き金は愛した彼女との何かトラブルだったのかもしれないが、所詮それは引き金にすぎなかったということ。 たくさんのトラブルや悩みを抱え、歩き続けてきたこと。 そして僕の力不足で手を差し伸べられなかったこと。 何より、彼女は息子が終生命をかけて愛し抜いた女性だ。... 続きをみる

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  • あたりまえだけど、一人じゃない

    昨日は遺族交流会に行ってきた。 詳細は、ルールとして中身は話せないが…… 素晴らしい人脈がたくさんできたように思う。 もちろんのこと、子供を亡くした親の悲しみは……どこの家庭でも一緒だった。 こういう苦しみを知って、子供に教えておいてやれば…… 息子の件はなかったのかもしれない。 まあ、いま悔いて... 続きをみる

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  • 遺族交流会……行ってまいります

    昨日は、会社のえらいさんと、障害者支援の関係者の人と、復職についての打ち合わせ。 発達障害持ちだけでも悲惨なのに、息子の死で統合失調症がめちゃくちゃ悪化してしまったからな…… 正直復職はだいぶ先になってしまいそうだ。 まあ、悩んでても仕方ない。 いまはできることをどんどんやっていこう。 というわけ... 続きをみる

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  • 送ってくれるなら、送ってもらおう

    今日、息子の通っていた高校から電話があった。 学校のカウンセラーさんからだった。 息子が最期の直前まで相談に乗ってくれた方だ。結果は残念だったけど…… 息子が最後までお世話になった恩人でもある。 電話を取った妻の話では、いつでも遺族のカウンセリングをするので学校に来てほしいということ。 そしてあり... 続きをみる

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  • 揺らぎ始めた娘の心

    今日、学校を娘が休んだ。 体調不良というか気分が悪かったみたいだ。 正直2週間は休養期間をとってやりたいのだが、本人が学校に行ったほうが気がまぎれると言っているのだから、仕方ない。 気丈にふるまって、必死に涙を見せていなかった娘が、徐々に崩れ始めてきたのがわかる。 本当なら、一番泣き崩れるべき立場... 続きをみる

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  • 妻に遺した傷痕~それでも部屋はそのままに~

    息子が逝った部屋は、僕の隣室の彼の自室。 嫁はやはり、夜とか彼の部屋を通りたがらない。 いろんな想いが去来するんだろう。 息子の死体の第一発見者。 そして17年間のいろんな想い出。 そして不自然にドアに挟まった……息子が取っ手の紐で首を吊ったスポーツバッグ。 あのスポーツバッグを、なぜ僕はスルーし... 続きをみる

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