僕は敢えて刻み続ける、ささやかな物語を
昨日……ちょっとしたトラブルがあった。
娘が、亡くなった息子のスマホを一日中手放さずにいる。
いまは携帯の契約を解除しても、Wi-fiがあれば、何でもできるらしい。
もちろん彼がやっていたツイッターも見ることができる。
彼は僕のことをフォローしていたらしく、僕のつぶやきも見ることができるらしかった。
その娘が、妻に僕が彼の死に関してのツイッターのつぶやきをご注進。
妻は、頼むから息子のことは言わないで、隠してくれ……とのことだ。
怒っているというより、疲れきっているという感じだった。
僕は彼女を安心させるために、ツイッターの息子に関するつぶやきはすべて消すことにした。
でもね、僕は違うと思うんだ。
息子はコソコソ隠れて死ぬような子だったのか?
違うよ。
彼は一生懸命、恥じることなく白日の下、天下に生きた立派な子だ。
僕は今でも……最後は悲しかったけど、息子の生に誇りを持っている。
だから刻むんだ。息子が生きた時間を、そして証を。
僕たちの幸せだった……そしてこれからも幸せであろう日々を、誰かに伝えたい。
僕たちと同じ、底なしの絶望を味わった人たちと、悲しみを……苦しみを共有したい。
そして、彼の誇り高き人生を、永遠のこの電脳の海に刻んでいきたい。
だから、僕は書き続けるんだ……少しでもたくさんの人たちに見てもらうために。
僕は知ってもらうんだ。
僕と妻が作りだした、息子という唯一無二の最高の芸術品のことを。
いつか、妻も分かってくれる……
でも、いましばらくは……
リアルに息子を知っている人でこのブログの存在を知っている人もいるけど。
どうか、そっと現実の世界では内緒にしておいてほしい。
妹も妻も……まだ、心が立ち直っていないからね。
静かに……
どうか静かに、僕たちの子されれた家族を見守ってください。
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