もうすぐ三回忌
今年もやってくる。あの日がやってくる。
木枯らしが吹く、秋の終わりを告げる季節。
寒風の中、人生で一番泣いたあの日がやってくる。
TVの中では、今日も小6の女の子が自殺か……との報道。
なにも変わらない。変えようとしても変わることはない。
昨日も、今日も、明日も、明後日も……子供たちは自分で命を絶っていく。
そしてその数だけ、悲しみと無力感に打ちのめされる新しい自死遺族が生まれる。
こんなこと終わりにしたいのに。自分たちで終わりにしたいのに。
子供はもう帰ってこない、どんなことをしても戻ってこない。
そして、『日にち薬』がじわじわと、その薬効を効かせてくる。
忘れようとしている自分が許せない。
子供を抱いたあのぬくもりを。地獄のような『あの日』のことを。
人間って、自分って……そんなに冷たい無神経な生き物なのか。
そうだ。
忘れちゃいけない。
たとえ日にち薬が、人間にとってプラスの機能であっても……
僕は、その機能に抗い続けていかなくちゃいけない。
三回忌……ここまでとても短く、そしてとても長かった。
覚えておかなくちゃ。『あの日』のことを。
思い出さなくちゃ。『あの日』のことを。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。