僕が進むべき道は……
長い間ここには書いてなかったな…… 障害を隠しながらだけど、新しい職場はものすごくやりがいもあって、いい人たちに囲まれて、幸せに過ごせている。 僕の家族も、悪いなりに日常を生きている。 昨日は息子が生きていれば19歳の誕生日。 そんな時に、嫌なものを目にしてしまった。 ... 続きをみる
2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。
長い間ここには書いてなかったな…… 障害を隠しながらだけど、新しい職場はものすごくやりがいもあって、いい人たちに囲まれて、幸せに過ごせている。 僕の家族も、悪いなりに日常を生きている。 昨日は息子が生きていれば19歳の誕生日。 そんな時に、嫌なものを目にしてしまった。 ... 続きをみる
今日も、平々凡々とした日曜日が終わった。 変わったのはただ一つ……いー君いないことだけ。 まだ、いー君がいなくなって、10回くらいしか日曜日を迎えていないんだよね。 徐々に慣れていっている自分に、少しばかりの違和感を覚えている。 いつまでも泣いてばかりはいられないけれど... 続きをみる
いま……初めて気づいた。 遅い……遅すぎる。自分の朴念仁ぶりが嫌になる。 そうなんだ……いー君は、妹になにも書き遺していない。 僕たち両親だってかろうじて3行の遺書だ、それでもあっただけましかもしれない。 妹は&h... 続きをみる
また久々に書こう。 大事な人の死も、日にち薬が忘れさせてくれる。 そんなことを息子の死に際して聞いた時、そんな馬鹿な。一生こんな悲しみから抜けられるか!……って心の底から思った。 でも悔しいけど……それは真実。 逆に言えば、大事な人の死という... 続きをみる
歯車が狂ったまま、家族という車輪は回転し続けている。 娘は相変わらず僕に心を開いてくれようとはしない。 たった数年前までは、笑顔であふれていたうちの家庭。 いまでは誰ひとり笑うものはいない。 笑い声は聞こえるんだ。 居間からのテレビ番組に笑う妻と娘の空虚な笑い。 心からの笑顔は…&h... 続きをみる
最近保険会社や車のコマーシャル…… なんか幸せそうなちいさな子供のいる家庭を描いた情景がテレビから流れる。 光り輝く家族の笑顔。楽しそうな時間…… 素敵な家族の思い出をいつまでも……って感じ。 ウチにもそういう時間... 続きをみる
今日日曜日は、コミックトレジャーというイベントに参加。 まあ、有名な東京のコミケの関西版と言ったところ。 友達のブースに寄生して立たせてもらうんだけど…… 明日もきっと、楽しそうな人々が目の前を行き交うんだろうな。 いー君も出来れば、その中の一人であって欲しかった。 彼... 続きをみる
夢を見た。 娘が……まだいるはずがないと信じたいけど、台所で彼氏とスマホで話していた。 僕が話しかけると、ムッとした表情で電話を切った……ただそれだけの夢。 でも起きてから、ものすごく怖くなったんだ。 そう……いつ... 続きをみる
色んなところに行ったなぁ…… 先日、温泉にぼーっと浸かりながら、いろんなことを思い出していた。 近畿のど真ん中に住んでいるから、四方八方いろんな観光地に行った。 色んな景色を見て、いろんな思い出を作って、いろんな体験をした。 楽しかった……毎... 続きをみる
息子が通っていた仏教系の高校からもらった香典代わりの高価な線香がそろそろ尽きる。 甲子園で何回も優勝している有名校。 息子も、ブツブツいいながら甲子園の応援に駆り出されていたな。 ……と、ふとそんなことを思いながら、仏壇に向かって手を合わせる。 彼の遺骨はまだ仏壇の横に... 続きをみる
ボーっとネットを見てたら、一つの記事が興味を引いた。 去年の中高生の自死者が、一気に80人も増えて380人ほどだったという。 少子化で子供が減っていく中、自死を選ぶ子供が増えている。 でも、たったの300人……20000人強の年間自殺者数の中での300人。 一番夢と希望... 続きをみる
今日ぼんやり、テレビの刑事ドラマを見ていた。 不慮の事故で幼子を亡くした母親が犯人で…… 事故を起こした相手を殺した殺人事件の話。 涙腺が弱いのか、ぽろぽろ泣いてしまった。 ウチの息子の自殺の引き金を引いたのは、息子の彼女だ。 悪い子じゃないのは分かってるけど&hell... 続きをみる
さっき、ついちょっと思い立って、自分のHNをエゴサーチしてみた。 眉丈千羽じゃない、メインの活動名だけど…… そしたら海外の人が、僕の作品を紹介してくれてる記事に当たった。 日本語が分からない人にも、一応作品のコンセプトみたいなのは分かってくれてるんだなぁ、と妙な考えを... 続きをみる
昨日は七夕だった。 息子は去年の今頃……どんな願いを天の川にかけていたんだろう。 幸せそうだった……大好きな彼女を心から想い輝いていた。 最後は悲しい結末になったけど、彼女も十分苦しんだ。 僕はいまはもう、彼女には感謝の想いしかない。 息子に... 続きをみる
今日は嫁が、4月から中学生になる娘の必要なものを買いに行って半日不在。 リビングにいる2匹のワンコ達は、僕に降りて来いと狂想曲。 息子の部屋から持って降りるノートパソコンを借りるため、ドアを開ける。 あの日のまま止まった時間。 警察の人たちが鑑識のために撒いた薬品で、黒く汚れた絨毯。 部屋の隅にわ... 続きをみる
いー君へ。 君が亡くなって、一カ月が過ぎました。 長い長い……そしてあっという間の一ヶ月でした。 君は僕たちのそばにずっといてくれるんだろうけど…… やっぱりとってもとってもさびしいんだ。 もっと抱きしめればよかった。 もっと話せばよかった。... 続きをみる
昨日は遺族交流会に行ってきた。 詳細は、ルールとして中身は話せないが…… 素晴らしい人脈がたくさんできたように思う。 もちろんのこと、子供を亡くした親の悲しみは……どこの家庭でも一緒だった。 こういう苦しみを知って、子供に教えておいてやれば&... 続きをみる
子供を失ってから結構な月日が流れた。 低空飛行ながらも、家族はそれぞれに日にち薬が効いてきた……気がする。 だけど、完治はしない。永遠に。分かっていることだけど…… 世の中に流れてくる悲しいニュース。 子供の無垢な命が失われるたび、自分の子供... 続きをみる
テレビのニュースで、取手市のかわいい女の子がいじめで自殺したと聞いた。 担任もグルになってのいじめ……どんなに辛かったことだろうか。 親は助けてあげられなかったんだろうか 世の中に絶望しての、死の決意……本当に気の毒でならない。 ウチの息子は... 続きをみる
娘の不登校が続く。 完全なインターネット依存症……になってるように感じる。 出口が見えない…… 当然だろう、もうあの頃の『家族のあるべき姿』はもう手に入らない。 4人の家族の中の1人が死んだ。 そう、それはものすごく大きなこと。 残された3人... 続きをみる
いい天気の日々が続く。 いー君の部屋は『あの日』のまま。 なにも増えていないし、なにも減っていない。全てはあの日のまま。 部屋のドアを開けるたび、彼の懐かしいにおいがする。 天気のいい日は換気をしてあげるんだ。 窓の外には、月桂樹の新緑の若葉。 冬の間に、カイガラムシにやられてしまっている枝を、僕... 続きをみる
いい天気。 庭にもまだちょっと早いけど初夏の気配。 ウチの玄関の前には自転車が2台。 ひきこもったまま不登校の娘の自転車と…… そして君という主人を失ったもう一台の自転車。 鼠色のカバーをかぶったまま、2度とだれも乗ることもなく、静かにたたずんでいる。 君が学校に行って... 続きをみる
突然思い立って、本棚の整理をしていた。 もう一生読まないような本や、むかしのゲームの攻略本…… 今度ブックオフにでも売るかな。 本を重ねてまとめて行く。 ふとビニールにくるまれた写真の束が出てきた。 息子の幼稚園時代の運動会の写真だ。 小さな体を精いっぱい伸ばし、組み体... 続きをみる
昨日は自死者の合同法要に行っていた。 去年と同じく素晴らしい法要だった。 自死に向き合う関西僧侶の会の皆様には、本当に感謝したい。 もちろんのこと……息子に会えるのでは、と思ったけどやっぱり霊感もないしダメだった。 でも、法要開始時に、消えるはずの無い電燈が一瞬消えたり... 続きをみる
いー君がいなくなって、もうすぐ1年だ。 それなりに僕たちは落ち着きを取り戻し、日常の歯車を回し続ける。 『恋人と親は悲しむが、3日とたてばもと通り』 ……そんな歌があったな。生きてることが辛いなら……だ。 3日は大げさだけど、彼が最初からいな... 続きをみる
いま、嫁に娘が本を借りてきた事を起こして聞いたんだ。 嫁にいろいろ話を聞いた。 娘はカウンセラーになりたいという夢を持ったそうだ。 素晴らしいことだと思う。 二度と……お兄ちゃんのような、悲しい最期を迎える人が出ないように。 一人でも多くの人を救えるように。 ちょっと僕... 続きをみる
最近考えることが少なくなってきたけど…… 昨日はぼんやり久しぶりに、息子はなぜ死ななければならなかったのかを考えていた。 自死するのは、その人が追い込まれると脳のスイッチが身体を殺すために入る…… とか書いてあったのをふと思い出した。 追い込... 続きをみる
今日はちょっとした本に出会った。 知り合いが教えてくれた青い小さな冊子。 精神科医の先生が書いた、ありがとうは魔法の言葉……みたいな薄い本だ。 ありがとう……幸せです、ありがとう…… 自己暗示をかけるかのように、何... 続きをみる
今日の遺族会も有意義だった。 やっぱり、こういう集まりって大事なんだ。 弱音を堂々と吐き出して、沢山の人と分かち合いが出来る場所。 自死遺族と言っても、それぞれの人が、それぞれの物語を持っている。 亡くなった人たちの歩んだ道も、多種多様なんだよね。 それぞれがそれぞれの一生という物語を、書き終えて... 続きをみる
今日もまた、小さないー君を自転車に乗せて駅まで向かう。 今日もまた、小さないー君を膝に乗せて電車に乗る。 今日も作業所のカウンセラーさんといろいろお話をしていた。 亡くなったいー君の話になって…… 気持ちは分かるけど、決して僕が悪いわけじゃない、誰が悪いわけじゃない&h... 続きをみる
娘が中学校入学。早いもんだ。 いー君の時は、さんざんもめたが……スマホを買ってやることにした。 もう正直なところ、勉強ができるとか成績が下がるとか……そんなことはどうでもいい。 生きてくれさえいてくれればいい。 堕落しようと、荒れようとも&h... 続きをみる
もう歌手名も忘れたけど、運転中、信号待ちの右側のレーンからスピッツの『君が思い出になる前に』……が大音量で流れてくる。 車の窓を全開にして、大音量で……マナーが悪いドライバーだなと並行しつつも、なんかいろんなことを思い出して、涙が自然とこぼれ... 続きをみる
ここ数日、ずっといー君のことばかり考えている。 ああすればよかった、こうすればよかった…… ふっきれたとか言ってたけど、ありゃ嘘だ。ぜんぜん吹っ切れていない。 四六時中、ああすればよかった、こうすればよかった……そればっかり考えてしまっている... 続きをみる
結局嫁を説得して、月命日をやることになった。 まあ、嫁も嫁で自分なりの考えがあるんだろう。 お金がもったいないというのは建前で、お坊さんのお経を聞くと、息子の死を思い出すとか…… でも、やるべきことはやっておきたい。 妻には妻の考えがあるかもしれないけど、やっぱり僕も自... 続きをみる
いー君ごめんね。 もうすぐ月命日なんだけど、お母さん月命日お坊さん呼ばないんだって。 理由を聞いたら『お金がもったいない』なんですって。 たった3000円くらいなのにね、お布施。 その3000円がもったいないから、月命日やらないんだってさ。 ごめんね。 こんなバカな親から生まれちゃったら、そりゃ死... 続きをみる
正直子供のころはあこがれていたんだ。 霊柩車の中ってどうなってるんだろう。どんな感じなんだろう。 いつかは、僕も喪主で乗ることが来るのかな、長男だし……なんてことを考えていた時期があった。 それが……よりによって、自分の子供と一緒かよ。 感想... 続きをみる
今日仏壇が搬入になった。 奈良で一番有名な仏壇屋さんから買ったんだが、結構値引きしてくれた。 何も言わずとも親切にいろいろしてもらった。 ただ、ちょっと気になっている。 そう、位牌の行方だ。 うちは真宗西本願寺派だから、基本的に位牌というものは必要とされない。 じゃあ、いまお坊さんに書いてもらった... 続きをみる
息子が逝った部屋は、僕の隣室の彼の自室。 嫁はやはり、夜とか彼の部屋を通りたがらない。 いろんな想いが去来するんだろう。 息子の死体の第一発見者。 そして17年間のいろんな想い出。 そして不自然にドアに挟まった……息子が取っ手の紐で首を吊ったスポーツバッグ。 あのスポー... 続きをみる
お通夜が終わった。 お坊さんはもう帰られてしまった。 能登の地元の名士だった叔母の同じ浄土真宗の葬儀は、住職さんが残っていろいろ法話をしてくれたんだけど…… そこがやっぱりいろいろ、檀家じゃないとかあるんだろうな、と思った。 叔母のときは、いろんな寺院からお坊さんが6人... 続きをみる
今日……偶然、息子のスマホの中にあるGMailから、息子の遺書めいた学校の先生とのやり取りを見つけた。 これは警察の事情聴取のときも出なかったし、今更出しても仕方ないものだ。 ずっと進路に悩んでいる様子だった。 悩ましたのは……僕なんだ。 息... 続きをみる
息子が亡くなってちょうど一週間がたった。 みんな明らかに無理をしてるけど……徐々に我が家は落ち着きを取り戻しつつある。 先週の悪夢を早く忘れたい。 みんなそう思って、無理に前を向いて生きようとしている。 笑い声が戻ってきた。 みんなもう思い出したくないんだ&hellip... 続きをみる
昨日……ちょっとしたトラブルがあった。 娘が、亡くなった息子のスマホを一日中手放さずにいる。 いまは携帯の契約を解除しても、Wi-fiがあれば、何でもできるらしい。 もちろん彼がやっていたツイッターも見ることができる。 彼は僕のことをフォローしていたらしく、僕のつぶやき... 続きをみる
息子を警察で検死して、遺体を返してくれるのは、死んだ翌日の昼過ぎということだった。 午前中、どう過ごしていたか…… 何をしていたっけなぁ。 葬式の準備とか、いろいろバタバタしてたような気がする。 とにかく夫婦ともに、じっとしていたら気が狂いそうだったから。 僕と妻、両家... 続きをみる
2015年11月20日 18時…… すべてはここから始まった。 おかしいと思った、何をしているのか……と。 息子の部屋のドアに、スポーツバックが引っ掛かっていた。 奇妙なことをしてるなぁ、と思いつつ、帰宅して疲れていたのでそのまま仮眠をとって... 続きをみる
今朝見た夢は、本当に幸せな夢だった。 息子にやっと逢えたんだ。それも長い時間、濃密に。 舞台はウチの能登の実家の部屋。 まるで当たり前のように息子が生きて座っていた。 もう感無量になって抱き締めて、何度もごめんって謝った。 抱きしめて、頭をいっぱい撫でた。 温かかった。生きていた。 たくさん話をし... 続きをみる
今日も犬の散歩で、尻尾を振って走る犬の背を追う。 追いながら、ふと何度も浮かんでは解けない問いが浮かんでくる。 なんで息子は、死を選択したのだろう。 彼女とのけんかが引き金なのは分かっている。でもそれだけじゃない。 死を選択するには……例え突発的であれ、もっと理由がある... 続きをみる
相変わらずの低空飛行の毎日が続く。 なにも良くなったところもなくて、かといって悪くなったところもない。 死んだ子供は帰ってこないし、嘆いたってどうなるもんでもない。 ショッピングモールで見かける幸せな家族、親子連れ…… もう僕には手に入らない至福の時間。 みんな&hel... 続きをみる
いー君が行きたかった場所。 魚を釣り上げた時のうれしそうな笑顔。 釣竿を持って歩いて帰る帰り道……『パパ、また行こうね』の言葉。 あの日の約束は果たされぬまま。 でも、昨日いー君を連れて、釣り公園に行ってきたんだ。 たくさん釣れたね。 竿は2本出した。僕の分と、いー君の... 続きをみる
君が好きだったカラオケに行く。 そう、君が行く3日前も、パパ……カラオケに行きたい。君はそう言ったね。 時間が遅かったからまた今度行こうね、って言ったけど…… あの時無理して君を連れていけば、運命は変わったのかな。 悩みを打ち明けて、君の話を... 続きをみる
遺伝子……DNA…… ふといろんなことを考える。 世の中、必要じゃないものは淘汰されていく。 物事、道具……そして生命。 必要なものだけが選別されて、世の中に残っていく。 僕は生れてはいけなかった命だ。 発生した時... 続きをみる
今日……47回目の誕生日を迎えた。 時を刻むべき大切な子供が、時間の歩みを止めて…… 世の中に不要な僕が、無駄に時を刻み続けている。 もう一年半になるのか、僕の寝室の隣の息子の部屋に明かりが灯らなくなってから。 息子が歩みを止め&hellip... 続きをみる
朝5時……変な時間に目が覚めた。 最近『日にち薬』で、徐々に悲しい事を忘れつつあるのは事実だ。 でも雨音を聞くと……なぜなんだろう。 虚無感と寂寥感に心が包まれる。 息子がいない現実。 息子を救えなかった現実。 息子を大人にしてやれなかった現... 続きをみる
相変わらず脱輪したまま、時間という汽車は走り続ける。 もう幸せなんて終着駅が無いと分かっているのに、時間という汽車は走り続ける。 僕の障害、嫁の苦悩……そして娘の不登校。 なにも変わることはない。 脱輪が治ったところで、幸せという駅にはたどり着けない。 たぶん新学期が唯... 続きをみる
娘の不登校は続いている。 正直手の打ちようがない、厳しくすれば何かあったら困るし。 さりとて、このまま堕落して思い詰めればやはり…… 夫婦ともども正直手が出せない。 でも、この小さな女の子の心をえぐった大きな爪痕を考えると…… 自分も思春期に... 続きをみる
ちょっと息子の生前の彼女のツイッターが気になったので、のぞいてみた。 息子とのおそろいのアクセサリーの画面が、ゲームの画面に変わっていた。 分かってる…… 彼女もいつかは息子を忘れて、前を向かなきゃいけないってことを。 でもな……でもなぁ。 ... 続きをみる
ちょっと最近、こういう考えを持つようになった。 息子とこういう形で別れた……それはとても悲しいこと。 でも、そのことによって…… 自分が死ぬことが怖くなくなった。向こうで子供が待っててくれるから。 妻と死別れることが怖くなくなった。向こうで子... 続きをみる
みんなきっと心の底では、まだあきらめ切れていない。 妻も娘も…… でも、いー君がいない生活が当たり前のこととして流れ始めている。 今日は僕が留守番、妻と娘はボーリング。 僕はボウリング100点出せないボーイだから、やらない。 でもいー君は、ちょうど去年の今頃、ボーリング... 続きをみる
台所でフォークを探していた僕の目に、懐かしいものが飛び込んできた。 「しんかんせん」のスプーン。 生前、幼稚園時代にいー君がお弁当に使っていたフォークだ。 たぶん気にしなかっただけで、ずっとフォークの棚のところにあったのだろう。 いー君がいつも大切に使っていたフォーク…&hellip... 続きをみる
パパ、また田舎の港に釣りに行きたい…… 生前のいー君が良くいっていた言葉だ。 うちの田舎の能登半島……そこから先端へ進むと、そこは魚の宝庫だ。 関西では一日20匹釣れたら上出来なのに、人口の少ない田舎だから、港の堤防から水面を見ると、魚影で真... 続きをみる
明日は遺族会だ。 多くの同じ境遇の人たちが集まり、力いっぱい泣ける日。 詳細は会の約束だから話せないけど…… 僕よりとっても辛い人たちが、沢山たくさんいるんだ。 僕は少し……いー君の現実を飲み込めたような気がする。 もうだれにも頼らずに歩いて... 続きをみる
そういえば…… 最近は2階のいー君の部屋から聞こえてくる足音が、めっきり聞こえなくなってきた。 2匹のワンコ達があらぬ方向を向いて尻尾を振りだすこともなくなってきた。 君の気配が薄くなっていっているんだろうか。 僕はこの前自死遺族の研究をしてらっしゃる、某大学の助教授さ... 続きをみる
決して忘れているわけじゃない。 決して悲しくなくなったわけじゃない。 僕、妻、娘、そしてわんこ2匹…… いー君の姿が見えない空間が、徐々に当たり前の様になっている。 みんな普通にそれぞれの時間を過ごし…… 時々リビングに掲げた、君の大きな写真... 続きをみる
明日は一日フリーになったから、早起きできれば、いー君が生前好きだったカラオケボックスに連れて行ってやろうと思うんだ。 英語の歌が得意で、いつもどや顔で歌っていたいー君。 いまは彼はマイクを握れないけれど…… でも、カラオケで彼が好きだった歌を流してやるんだ。 いつも3時... 続きをみる
今日になって気付いたことがある。 冷蔵庫の一角にまったく減ることのないものが存在している。 缶のチューハイだ。 僕は下戸だからアルコールは駄目なんだけど、嫁は仕事から帰ってくると、いつも嬉しそうにチューハイを飲むことが楽しみだったんだ。 でも…… 『あの日』から、一本も... 続きをみる
今日ぼんやりと、いまの家に来た最初の日を思い出していた。 うちは本来新興住宅地の中に建っていた、モデルハウスだったんだ。 僕らがの家の区画だけが、狭いながらも庭がある分、縦に車を2台止めなきゃいけない変形の駐車場になっているんだ。 モデルハウスだから、他の家より玄関の証明とかがオシャレになっている... 続きをみる
もう3月…… いー君がいない月日はどんどん流れていく。 あの動画を思い出して、時々見ることで…… いまは少し割り切れるようになった気もする。 振り向けば、いつも君は笑顔で手を振っていてくれる。 別に遠くに行くわけじゃない。いなくなるわけじゃな... 続きをみる
ここ数日、ふさぎ込んで寝込むだけの毎日が続く。 いくら悩み苦しんでも、時間の流れは巻き戻せない。 わかっちゃいるんだけど、いろんなことを思い出しては悔恨の繰り返し…… 僕の創作のほうのサイトも完全にストップしている。 意識しなきゃいいんだけど、日々に微減していく来訪者数... 続きをみる
ちょうどこの時期に……3年ほど前だったかな。 いー君と関西圏と敦賀の電車に乗り放題の『冬の関西1DAYパスポート』を遣って、雪を見るため電車で2人で旅をしたことがある。 ちょうど今日みたいに、爆弾低気圧が来て雪が吹雪いているときだった。 雪を確実に見たかったし、ちょうど... 続きをみる
いー君は、カレーライスが好きだった。 どこへ外食に行くにも、選択肢に困ったらカレーライス食べてたなぁ。 いー君がカレー好きだったおかげで、ウチでも夕食は今でもカレーライスが多いんだ。 でも……最期の一年は、ダイエットしてるとかであんまりカレーライスも食べなくなっていった... 続きをみる
人間って不思議なもんだ。 徐々にではあるが、いー君のいない毎日に慣れ始めてる。 人間こうやって、徐々に現実を受け入れていくんだろうか。 いー君は、相変わらず玄関にかけられた額縁の中で、満面の笑顔でピースサインをしている。 悲しまずに、前に歩いていこうよみんな! ……そう... 続きをみる
昨日は春日大社に、お札を返しに行った。 とりあえず神棚は空にして、仏壇のみを家に置くようにすることにしたんだ。 うちに来てくださるお坊さんは、こだわらなくていいよ、とおっしゃってくれたけど、こういうことは、しっかりしとかないと。 そして帰りに、奈良の国立博物館によることにした。 障害者の僕は無料だ... 続きをみる
またテレビで悲しいニュースが流れてきた。 3歳の女の子が、バカな親に面白半分で虐待死させられたニュースだ。 僕が親を選べなかったように…… そして、いー君が僕たちと言う親を選べなかったように…… 望まぬして無垢な生命が、かような豺狼の如き輩の... 続きをみる
明日は土曜日、月に一回の京都の指示遺族のネットワーク、こころのカフェの例会の日だ。 明日もいー君を連れて、また出席させていただこうと思う。 僕も最初は、みんなどのくらいの歳月で、こういった辛い出来事を思い出話に変えれるのだろう……そういうお話が聞きたくて先月初めて参加さ... 続きをみる