いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

僕が進むべき道は……

長い間ここには書いてなかったな……


障害を隠しながらだけど、新しい職場はものすごくやりがいもあって、いい人たちに囲まれて、幸せに過ごせている。


僕の家族も、悪いなりに日常を生きている。


昨日は息子が生きていれば19歳の誕生日。


そんな時に、嫌なものを目にしてしまった。


息子が死ぬ原因になった彼女に、新しい彼氏が出来たらしい。


息子を死に追いやった人間が、平気で自分の幸せを追求しようとしている。


許せなかった……全身の毛穴が開くくらいの怒りが身体を支配した。


分かってる。


僕がやるべきことは、残った妻と娘を守り生きていくことだ。


でも……


駄目だ、許せない。


地獄の苦しみを与えた上で、バラバラに切り刻んでやりたい。


細胞の一つ一つまで切り刻んで、地獄に落としてやりたい。


生まれて初めて、心の底から許せない人間に出会った。


自分の命と引き換えにでも、復讐したい……


自分が進むべき、正しい道はちゃんと分かっている。


でもこのままじゃ息子が可哀想過ぎて……


心が乱れてる。こんな心の乱れは久しぶりだ。


復讐を果たすため、悪鬼羅刹になるのが僕の進む道なのかもしれない。


それが新たな憎しみの連鎖になることが分かっていても。


絶対に祟ってやる。


一族がみな死に絶え、住処がペンペン草が生えて荒れ果てるまで呪ってやる。



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