笑顔は玄関の君の写真だけ
歯車が狂ったまま、家族という車輪は回転し続けている。
娘は相変わらず僕に心を開いてくれようとはしない。
たった数年前までは、笑顔であふれていたうちの家庭。
いまでは誰ひとり笑うものはいない。
笑い声は聞こえるんだ。
居間からのテレビ番組に笑う妻と娘の空虚な笑い。
心からの笑顔は……心からの笑いはもう起きることはないんだろう。
玄関で笑っている、君の写真だけが本当の笑顔。
なにもない。なにも得られることも、そしてその予定もない。
なんで生きているんだろう。
なんで、次の朝はやってくるんだろう。
こんな家庭に何の意味もない。
こんな人生に何の意味もない。
早く……早く……こんな意味もない空虚な人生が終わりますように。
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