いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

多くの人に囲まれて~息子は幸せだったんだきっと~

亡くなった息子のツイッターのアカウントから、息子が最期まで愛した女の子のアカウントを見つけた。


いろいろ複雑な思いが去来する。


残念な結果になってしまったんだけど、少なくともとんでもないレベルの幸せをくれた女の子だったんだろうと思う。


ネットで彼女と出会うことがなく、モテナイ君のままでいてくれれば……


でも、それは結果論なんだろう。事故で死んでたかもしれないし、病死だったかもしれない。
17年という命の長さは、たぶん決まっていたんだと思うんだ。


じゃあ、やっぱり死ぬまで彼女でいてくれたこの女の子には、親として感謝しないといけないのかもしれない。


すごく複雑なんだ……


そりゃ僕も人の親だから、この子に出会わなければ息子は……とか、思ったさ。


でも、命をかけてまで愛した女の子だったんだ。


本人もツイッターで息子の死を悼んでくれてたし……


でも、どうなのかな。


何年か後には、全然別の男の子と結婚しちゃって、息子のことなんか忘れちゃうのかな。


できれば息子を想い続けて、天国で息子と再会して、一緒になってくれたらなぁ……なんて勝手なことを思ってしまうのも、親のエゴなんだろうな。


いろんなところから、息子の死を聞いて、彼の生前の友達や先輩が声をかけてきてくれるようになった。


息子は独りじゃなかったんだ。


多くのすばらしい人たちに囲まれて、素晴らしい人生を送りきったんだと思うんだ。


ちょっと早かったけどね……


死神に魅入られるのが、早すぎたけどね。


息子は……高校入学前、小汚い恰好をした小デブ君で、絶対こいつは一生モテナイな、とか思ってたんだ。
だから、ある日きつく怒ったんだ。きちんとした身なりをしろ、青春時代恋ができるくらい男前になれ!……って。


そしたら息子の奴、本当に痩せて男前になって、彼女まで出来てしまったんだ。


もう遅いんだけど、思うんだよね。


不細工のまま……彼女が出来ずにいてくれたら、生きていてくれたのかな、って。


でも、息子は、彼女が出来たから幸せだったんだよ。


だから、彼女には、僕は親として感謝しなきゃいけないんだよね。


できれば……


ここを彼女が見てないだろうから、あえてお願いするよ。


天国で、一緒になってやってくれないかな。


……無理だろうな。


息子よ、安心しろ。
僕がお浄土に行ったら、ちゃんとお嫁さんを探してやる。


それとも、もうお嫁さんと孫がいたりしてな。


僕も楽しみに天寿を全うして、お浄土へ行く時を待つことにしよう。


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涙を拭こう。前を向こう。創作を再開する!

早いのはわかっている。


息子の死から、たった一週間で、18禁の創作を再開するのはいくらなんでも不謹慎じゃないか……
そんな誹りも批判も、甘んじて受けよう。


ここでは、僕の創作の本当のHNも、運営しているサイトもここではあえて明記はしない。


正直なところ、僕も不謹慎じゃないかっていうのはわかっている。
かといって、喪中です……と創作を自粛するのもどうかと思うんだ。


息子は……どうやら生前、僕の活動を内緒で知っていたらしい。
息子が友達に、僕のHNとサイトを漏らしていたらしく、僕のところに息子の友人がメッセージをくれた。
まあ……教育上当然のことながら良くないし、息子も嫌だったのかな。


本当のところどう思っていたのかは、もはや現世で彼に聞くことはできない。


僕が天寿を全うして、極楽浄土に行ったときに先の仏となった息子と酒を酌み交わしながら、ゆっくりと話すこととしよう。


早いかもしれないけど……


たくさん……ってのは大げさだが、僕のサイトの再開を待っている人たちがいるんだ。


僕は、表現者のはしくれとして……脳内からあふれ出すエネルギーを作品にたたきつけたいと思う。


僕の作品を心待ちにしてくれている、日本のみならず、アジア、ヨーロッパ、アメリカ……ファンレターをくれた世界中の友人たちのために。


そして僕の作品を支えてくれる、ネット声優さん達大事な創作仲間のために。


よくお子さんが亡くなったのに、そんな不謹慎なことができますね、といわれるかもしれない。


でも、僕のライフワーク自体が不謹慎なんだ。


唾棄されようと痛罵されようと、僕は僕の道を歩み続ける。


このブログで文章を書くことだって、創作でわいせつな画像を作り上げるとだって……みんなただの『表現』なんだ。
表現に貴賤もへったくれもあるものか。


よし、前へ向いて歩くぞ。


僕の内から湧き出すエネルギーが、行き場所を求めて悲鳴を上げている。


今日から通常運転だ。がんばろう。


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和室にお兄ちゃん~新しい生活~

息子が亡くなってちょうど一週間がたった。


みんな明らかに無理をしてるけど……徐々に我が家は落ち着きを取り戻しつつある。


先週の悪夢を早く忘れたい。
みんなそう思って、無理に前を向いて生きようとしている。


笑い声が戻ってきた。
みんなもう思い出したくないんだ……先週の悪夢は。


正直なところ、たちの悪い冗談であってほしいと思う。
【ドッキリ大成功!】とか看板を持って、息子が出てきてくれないか……そんな考えがふと頭をよぎったりする。


……いや、わかってるんだ。あのおぞましい体験は、現実として、僕たちの心に深く刻み込まれている。


誰が想像するよ……ある日何の前兆もなく、子供が自死を選ぶなんてことを。


ゆっくり……本当にゆっくりだが、和室の祭壇にわが子の遺影が飾られている風景が、当たり前の日常となりつつある。


信じたくない。
でも、これが現実なんだ。


息子だけがすっぽりと抜けた我が家……


息子が家にいる、そばにいる……気休めにしかならないことはわかってる。


でも、そう思い込むことで、僕たちはぎりぎりのところで救われているんだ。


いつか本当に笑って息子のことを話せる日が来ると思うんだ。


前へ。


一歩でも前へ。


なんとか元気を取り戻さなきゃ。


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