いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

和室にお兄ちゃん~新しい生活~

息子が亡くなってちょうど一週間がたった。


みんな明らかに無理をしてるけど……徐々に我が家は落ち着きを取り戻しつつある。


先週の悪夢を早く忘れたい。
みんなそう思って、無理に前を向いて生きようとしている。


笑い声が戻ってきた。
みんなもう思い出したくないんだ……先週の悪夢は。


正直なところ、たちの悪い冗談であってほしいと思う。
【ドッキリ大成功!】とか看板を持って、息子が出てきてくれないか……そんな考えがふと頭をよぎったりする。


……いや、わかってるんだ。あのおぞましい体験は、現実として、僕たちの心に深く刻み込まれている。


誰が想像するよ……ある日何の前兆もなく、子供が自死を選ぶなんてことを。


ゆっくり……本当にゆっくりだが、和室の祭壇にわが子の遺影が飾られている風景が、当たり前の日常となりつつある。


信じたくない。
でも、これが現実なんだ。


息子だけがすっぽりと抜けた我が家……


息子が家にいる、そばにいる……気休めにしかならないことはわかってる。


でも、そう思い込むことで、僕たちはぎりぎりのところで救われているんだ。


いつか本当に笑って息子のことを話せる日が来ると思うんだ。


前へ。


一歩でも前へ。


なんとか元気を取り戻さなきゃ。


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