さっき、ついちょっと思い立って、自分のHNをエゴサーチしてみた。
眉丈千羽じゃない、メインの活動名だけど……
そしたら海外の人が、僕の作品を紹介してくれてる記事に当たった。
日本語が分からない人にも、一応作品のコンセプトみたいなのは分かってくれてるんだなぁ、と妙な考えを抱きつつ、自分の記事に目を通す。
絵が上手だったいー君。
君の描いたイラストは、誰の目に触れることもなく……
僕の隣室の君の部屋の中に、静かに眠り続けている。
僕の表の活動名の中には、いー君の名前が入っているんだ。
君の名が、少しでも海の向こうの人たちの胸に届いたことがうれしい。
君が生きていれば……
生きてさえいてくれたら……
いつか君も、海の外の向こう側にも、存在が届いたのかもしれない。
たとえ一人でも、一人だけでも、君のイラストを心にとどめていてくれたかもしれない。
君は……シンガポールへの修学旅行に行く前に行ってしまったんだよね。
嬉しそうに僕に見せてくれた、写真入りのパスポート。
結局使われることもなく、引き出しの中に眠ったままだよ。
世界を……海の向こう側を見てからでもよかったんじゃないのかい、生き急がなくても。
君が死んだとき……
僕は創作をやめようと思った。HNも変更しようと思った。
でも、この名前で行く。
君の名を……日本だけじゃなくて、海外の人に1人でも多く知って欲しいから。
君の名が……世界に届きますように。
一人でも多く、君の名が異国の人の心にとどまる様に。
僕は……創作を続けるんだ。
君の名は、いつまでも僕のHNの中に入ってる。
君は僕の……僕を構成する大切な1つのパーツなんだよ。いつまでも……
頑張らなきゃね。