いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

君の部屋はあの時のまま

もうどれくらいになるんだろう……
1年半になるのかな。


息子の部屋は、いまもなおあの時のままにしてある。


今日は天気がいいから、部屋の窓を開けて換気してある。


片付けられるはずがない。片付ける理由もない。


片付けたって、新しい人が使うわけじゃない。


いつ奇跡が起きて、息子が生き返って帰ってきてもいいように……


使いさしのファブリーズ……


君は彼女が出来てから、ずっとおしゃれに気を使ってたよね。


日にち薬……昔の人は上手いことを言うもんだ。


息子を失った心の傷は、一生ふさがらない。


でも、少しずつ時間が経つとともに癒えてきたような気もする。


でも……


彼の部屋を見るたび、心が痛むんだ。


君はこの部屋という空間の中で、悩み自分を追い詰め命を絶った。


君の見た窓からの景色、君がいた空間……


まるで寸前までここにいて生きていたかのように……時間が止まっている。


片付けられないまま、ずっとこのまま時間を止めておこう。


君が元気だったあのころを、いつでも思い出せるように。



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