いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

いつか来る着信のために

娘が中学校入学。早いもんだ。


いー君の時は、さんざんもめたが……スマホを買ってやることにした。


もう正直なところ、勉強ができるとか成績が下がるとか……そんなことはどうでもいい。


生きてくれさえいてくれればいい。


堕落しようと、荒れようとも……娘にはずっと放恣のままでいいから生きてほしい。
とにかく生きること……
当たり前のことかもしれないが、当たり前でなくなったいまとなっては、それだけでいい。


そういえば……


いー君の電話番号。
もう携帯会社との番号は解約してしまったけど、いまでも電話帳に大切に保存してある。


いー君がいつかけても、僕につながるように。


『ただいま!』……がいつでも言えるように。


今日はいー君の月命日で、お坊さんが来てくれた。


お経を聞くと、いー君を思い出すことができる。
家族で集まって、いー君と向き合う時間……それってすごく大事なんだと思うんだよ。


いー君から……電話かかってこないかな。


『元気だよ』……の一言でもいい。


全てのお金を積んでも、魂を売っても構わない……もう一度声が聞きたい。



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