いつか来る着信のために
娘が中学校入学。早いもんだ。
いー君の時は、さんざんもめたが……スマホを買ってやることにした。
もう正直なところ、勉強ができるとか成績が下がるとか……そんなことはどうでもいい。
生きてくれさえいてくれればいい。
堕落しようと、荒れようとも……娘にはずっと放恣のままでいいから生きてほしい。
とにかく生きること……
当たり前のことかもしれないが、当たり前でなくなったいまとなっては、それだけでいい。
そういえば……
いー君の電話番号。
もう携帯会社との番号は解約してしまったけど、いまでも電話帳に大切に保存してある。
いー君がいつかけても、僕につながるように。
『ただいま!』……がいつでも言えるように。
今日はいー君の月命日で、お坊さんが来てくれた。
お経を聞くと、いー君を思い出すことができる。
家族で集まって、いー君と向き合う時間……それってすごく大事なんだと思うんだよ。
いー君から……電話かかってこないかな。
『元気だよ』……の一言でもいい。
全てのお金を積んでも、魂を売っても構わない……もう一度声が聞きたい。
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