君の妹の入学式
昨日は娘の入学式だった。
彼女の晴れ姿……いー君はちゃんとどこかで見ていてくれたよね。
まさか思ってもいなかったんだよね、君がいなくなってしまうことなんか。
生意気な態度をとる妹を、ときどき君は叩いて泣かせていたっけ。
そのたびに怒られ役にしてしまって、ごめんねいー君。
君の大切な妹は、もう中学生になっちゃった。
早いよね、6歳も下の妹が、どんどん大人になっていく。
正直パパも戸惑っているんだ。距離感がイマイチつかめないんだよね、君の妹と。
いー君がいてくれたら、ちゃんと間に立ってくれるのに。
君がいなくなったことを、何とも思わなくなったわけじゃないんだ。
とっても悲しいし、いろんなことを思い出すと胸が締め付けられるけど、君の魂はもう僕の魂の一部と合流してしまっている気がするんだよね。
僕が見るものは、君が見るもの。
僕が考えることは、君が考えたこと。
いつでも胸に手を当てれば、君がずっといてくれるから。
いつまでも泣いてばっかりいられないよね。
パパはちゃんと、ママと君の妹を守っていかなきゃ。
ママがね、お金出してもいいよ、って言ってくれたんだ。
ほら、昔一緒に行ったろ『春の関西1DAYパス』使って高野山に。
もう一回乗りに行こうよ、あの君が目を輝かせていたケーブルカーに。
お互いきっと、沢山の『ごめんなさい』を心に持っていると思うんだ。
もういいんだよ、きっと。
もう君と僕の魂は一つになっているんだから。
また君は喜んでくれるかな、沢山電車に乗ったら。
僕が楽しい時は、君が楽しい時。
これからもたくさん旅に出ようね。
頑張らなきゃ。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。