いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

僕たちがいれたスイッチ

いー君最後の方は思い詰めさせてしまったのかな……そんなことを感じる。


いまでこそ円満だけど、去年の今頃は夫婦間が険悪だった。


嫁が一方的に僕を無視した。完全無視……家庭状況は最悪。


2月から4ヵ月間……僕が精神病院の閉鎖病棟に入るまで。


理由はものすごくつまらないことだったんだ。
僕が趣味に没頭して、家庭での触れ合いを怠ったこと。


当時は言い訳になるけど、忙しかったんだ。
作品の音声をつけるため同人声優さんとの打ち合わせ、自分の音声編集技術の向上……と、会社が終わると、ずっと自室にこもりきりだった。
それが妻には気に入らなかったらしい。


家庭状況が最悪の中……いー君は自分の恋愛と進路に悩んでいたんだ。


僕たち夫婦がつまらない諍いを起こしたために、家庭環境最悪な場所で。


精神病棟での入院は約2カ月……そこから夫婦仲は元に戻った。


でも、いー君の傷ついた心は戻ることがなかったんだね……きっと。


親が未熟だったんだ。こんな言えば一言で済むようなつまらないことで……


僕たちの夫婦仲が戻ったことに安心したのかもしれない。
それから3カ月でいー君は逝ってしまった。


後悔の念……それしか僕たちには残されていない。


あの時ああすればもっと……


安心したんだよね、いー君。


もうパパとママはぶつかることはないよ。
いつまでも見守っていてね。