いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

合流する魂の河

そうだよね……言われてみれば。


最近自分も、ずっといー君のことで頭がいっぱいにならなくなった。


僕たち家族も、少しづつ日常を取り戻しつつある。


やらなきゃいけないこと。乗り越えなきゃ前に進めないこと。


僕たちの中で止まっていた4か月の時間は、あまりにも長かった。


忘れたわけじゃない。愛さなくなったわけじゃない。


いまでも大切な家族なんだ。


大切な家族だった……じゃない。現在進行形で家族なんだ。


質量保存の法則ってのを昔ならったな。


物質はどう科学変化するにしろ、質量の総量は変わらない……って。


魂……魂はどうなんだろ。消えて無くならないんだよ、きっと。


魂はどこへ行ったんだろう。


生まれ変わるとか、消滅して四散するとか、いろんな考えがあると思う。


僕はこう思うんだ……


魂って家族という流れに合流していくんだよ、1人なら2人が1本の河に。
4本なら3本の河に。


そして、いつか海に出る。海になって全部が一つになる。


僕の魂の中に、いー君が合流したんだ。忘れたわけでも消えたわけでもない。


1つの自然な魂として、いつまでも一緒であり続けるんだ。


僕たちは、普段は自分の魂のこと考えないよね。だから、そういうこと。


ちゃんと胸に手を当てれば、いー君は答えてくれる。


魂は1つかもしれないけど、僕は1人じゃないんだ。


ちゃんと歩いていこう。1人じゃないから。


いー君が心配するからね。
ちゃんとママと君の妹を守らなきゃね。




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