君の横顔
ここ数日、ずっと寝込んでしまっている。
1日で立って動けるのは、6時間あればいい方。
ずっと眠りに就いているから、沢山の夢を見る。
リビングのいつもの座イスに座っているいー君がいた。
なんか、こちらを見ずにずっと憮然とした表情で、リビングのテレビを見ていた。
やっと逢えたのに、僕の言葉には一切答えてくれない。
赤い光に照らされた君の横顔を、僕は書ける言葉もなく、長い間見るしかなかった。
いー君は、何か僕に伝えたかったんだろうか。
でも、一つ感じたことがある。
夢であることが信じられないくらい、鮮明にいー君の姿が見れたんだ。
毛穴の一つ一つ……そしてめったに見せなかった表情の細部まで……
僕の脳内には、まだ確かに彼が住んでいるんだ。
来月から1カ月本格的な復職プログラムが始まる。
どこかで立ち直らなきゃね。
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