いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

やっと逢えたね!

昨日の夜……とっても嬉しいことがあった。


夢の前後はわからないけど……
僕たち家族全員で大笑いしているシーンだった。


(こんなに心の底から笑ったの……いつ以来だろう)
とっても心が幸福感に満たされていたんだ。
楽しくて……楽しくて……


嫁も娘も心の底から、笑っていた。
そしていー君も、心の底から笑っていた。


最初は意味がわからなかったんだ。
なぜいー君がいるの?いー君が生きてる……


分かった。ここは夢の中だ……いー君が僕に会いに来てくれたんだ!


僕はそう思った瞬間、無我夢中でいー君を抱きしめていた。


あったかかった。とっても力強くて大きな体だった。
僕は彼のぬくもりを感じながら、泣きながらたくさんの思いの丈を吐き出していた。
凄く温かくて……呼吸もしていた。
僕は狂ったように思っていることを全部吐き出したんだ


時間が長かったのか、短かったのかもよくわからない。
でも、とってもとっても幸せな時間。


夢で……夢でやっと逢えた。


いー君はやっぱりいなくなったわけじゃない。


いなくなったって勝手に思ってるだけなんだ。


僕たち家族が元気でいる限り、笑っている限り……いー君は見えないだけでそこにいる。


起きているときは抱きしめてあげられない……
でも、夢の中では抱きしめてあげることができる。思いの丈をぶちまけることができる。


ごめんね。
いなくなったとか、会えないとか……
パパが勝手に思っていただけなんだよね。


いー君はそこにいる。いつも手の届くところに君がいる。


君は何もなくしちゃいない。
僕たちだって何もなくしちゃいない。


僕たちが家族だって事実は絶対に消えない。
君をみんなが覚えている限り。知っているみんなの心の中に、確かに君はいるんだ。


出来れば毎晩出てきてほしいんだけどね……
たぶんいー君もたくさんの人の中の夢を駆け巡って忙しいんだよね。


会えなくなったなんて、勝手に思い込んでただけなんだ。


会える。……いや、会えたんだもの事実。


振り向けばいつでも君に会える。


毎日毎日生きて夢を見れば、また会える時が来る。


今晩も君に会えるといいな。
昨日はパパが一方的に話しちゃったね。
いー君とゆっくり話してみたいな。