いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

いー君、雪が降るよ

日本全国、大寒波の影響で雪が積もっているらしい。


うちのところはさっぱり……雪景色を期待したのに、全然降る気配もない。


いー君の仏壇が、真冬の日差しに当たっている。


平和で静かな午後。


テレビの音が流れていて、家族全員がそれぞれの時間を過ごして。


いー君は日曜日になると、彼女に会いに行ってて、いつも不在だったんだよね。


今はいー君どうしてるんだろ。


我が家でのんびり過ごしてくれているのかな。
それとも電車に乗って、彼女のところに行っているのかな。


僕が自室から階下に下りて行くたびに、いー君の大きな写真が玄関で笑顔でピースサインをしていてくれる。


徐々に、いー君が見えない生活にも慣れてきた気がする。


慣れてきた、というより、いー君がちゃんといまでもそばにいてくれる、って納得し始めてるのかな。


いー君をお話ししたり、抱きしめたりはできなくなったけど。
家族それぞれみんなの心の中で、ちゃんといー君は存在している。


泣き崩れる時間は、もう終わったんだ。


新しい、僕たち家族の形に、慣れていかなきゃね。


ときどき、僕たちの夢に出てきてほしいんだけど、なかなか出てきてくれないね。


たまには出てきてね。ゆっくりきみと、お話したいんだ。


雨雲レーダーを見たら、夜中のうちに雪雲がやってくるみたいだ。
明日の朝は銀世界になっているといいね。



真っ白になった僕たちの町を……
一緒にお散歩しようね、いー君。


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