一人足りないお正月
淡々と今年の一日目が過ぎていく。
正直まだ理解できていない。隣室に息子がいないという事実を。
理解することを、脳が拒否してるんだろうな。
どこか彼女のところに遊びに行って遅くなっている……みたいな感覚だ。
これが自室からリビングに降りたら、仏壇と遺影で現実に引き戻される。
でもなんなんだろう……徐々にだけど、息子の死を受け入れ始めている自分もいる。
仕方がない……
そうだ、仕方がないんだよな。
まだ完全には無理だけど、どこかで息子の死を受け入れなくちゃいけないんだよ。
それが簡単じゃないから、困っているんだけどね。
そうそう。
今日は近くの神社にお札を返してきた。
いままであんまり考えていなかったけど、仏壇も置くし中途半端は失礼。
神道とはしっかり決別することにした。
生きていたら、彼女と初詣にでも行ってたんだろうな。
去年の今頃、息子は何やってたっけ、あんまり思い出せない。
もっと……
こんなことになるんだったら、息子のことを気にかけてやるべきだった。
今そんな事を思っても、どうしようもないんだけどね。
つらいなぁ……
来年のいまごろは、息子のことをもっと噛み砕けているんだろうか。
息子の形でぽっかり空いた穴は……
息子でしか埋められないような気がするんだよね。
僕は一生、心に息子の形をぽっかり空けたまま、生きていかなきゃならない。
とりあえず時間が解決……しかないんだろうな。
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