いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

名前を呼んでもらえたね

今日は、大阪の四天王寺で、自死に向かい合う僧侶の会の主催での法要に参加。


本当に、こういう活動をされている方々ってすばらしいと思う。
宗派を超えて、こういった問題に取り組んでくださる僧侶の方々がいるのは本当にありがたい。


電車を乗り継ぎ、天王寺から180円の電車賃をケチって、徒歩で隣駅の四天王寺へ。
迷った末に何とかお寺にたどり着く。


街中なのに、やはり大きい。
聖徳太子が建立した古いお寺だけにすごい風格があった。


まずは待合室で、仏前に出す息子へのメッセージカードの記入。


駄目だ……涙腺崩壊。
書いているうちに、いろんな感情がこみあげて、待合室で一人でグスグス泣き始める。


まあ、3週間も経ってないからな、あれから。


そして本堂へ。


すごい……これまでに見たどのお寺よりも、荘厳な本堂だ。
式が始まると、また涙と鼻水でぐしょぐしょになる。やっぱりお経を聞くと、まだ告別式のこととかいろんなこと思い出しちゃうんだよね。


いろんな宗派の僧侶の皆さんが、声を合わせてお経を唱えてるの聞いたら……この人たちって本当に素晴らしいな、と思ったんだ。


うちの西本願寺派は般若心経駄目なんだけど、そういうところもあえて気にしない。
本来そういうことが大切なんだよね、何々派とかそういうのじゃなく。


そして、自死者の名前が一人ずつ読み上げられる。


息子の名前が呼ばれた……やっぱりそこで涙腺崩壊。


やっぱり泣くな、とか無理だね。こういう雰囲気って……


いい体験ができた。
来年は妻を連れていくつもりだ。


本当に素晴らしい一日だった。


PVアクセスランキング にほんブログ村