いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

お守りの意味~月命日をやろう~

結局嫁を説得して、月命日をやることになった。


まあ、嫁も嫁で自分なりの考えがあるんだろう。
お金がもったいないというのは建前で、お坊さんのお経を聞くと、息子の死を思い出すとか……


でも、やるべきことはやっておきたい。
妻には妻の考えがあるかもしれないけど、やっぱり僕も自分を貫きたいんだ。
自分の気持ちをここは抑えちゃいけない部分だと思うんだ。


確かにね……


宗教や儀式っていうのは、難しいんだよいろいろと。


僕は佛教大学の出身だから、坊さんのこともよく見ている。
図書館で奇声を上げ、幼稚園児みたいな坊主の子弟……こんな連中が、お経を唱えて何十万かよ、とか思ったことがある。
そして、僕は京都の某銀行員時代だったこともある。
そこでは高級外車を乗り回し、夜な夜な繁華街で散財する生臭坊主。


正直駄目だわ、宗教なんて、とか思ってた時代もある。


でもやっぱり、真面目にやっている人の方がはるかに多いんだ。


この前の自死に向かい合う僧侶の会の皆さんの、人の死に向き合うひたむきな姿勢……
やっぱり素晴らしいと思うし、坊さんはこうだ、宗教はこうだ、っていう固定観念はよくないんだよね。


それに……いまのぼくには、やっぱり宗教って必要なんだ。
そうじゃないと、いー君に対しての気持ちがやりきれなくて。


ちょっと真剣に……ちゃんとそういうことに向き合うことにしたんだ。


ともあれ、何とか月命日を行うことができるようになった。


最低1年間……しっかりやっていこうと思う。


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