今日、息子の通っていた高校から電話があった。

学校のカウンセラーさんからだった。

息子が最期の直前まで相談に乗ってくれた方だ。結果は残念だったけど……
息子が最後までお世話になった恩人でもある。

電話を取った妻の話では、いつでも遺族のカウンセリングをするので学校に来てほしいということ。

そしてありがたいのは、今月半ばにクラスの皆で息子の追悼会を開くので、ご両親もいらっしゃってください、というお話だった。

息子が通った学校……
僕は一度も言ったことはない。
名は伏せるが、全国レベルで知っている人は知っている、勇名をとどろかす名門校だ。

まあ、どんな学校に通えても、生きて卒業しなきゃ意味がないんだけどね。

歩いて１５分の地元の平凡な公立高校に通ってたら、息子も死んじゃうこととかなかったのかなぁ……とか考えてみたが、あんまり意味のないことだね。

息子はどんな人生を歩んでいたにしろ、１７歳で終わる命だったんだ……
そう思ってあきらめるしかないのかもしれない。

さて……

息子の追悼式か……

やっぱり出席するべきなのかな。

息子の残した先生へのメールには、『もう、あのクラスには行きたくない……』そう書いてあったから、複雑なんだ。

でも……

見ておきたい。息子が夢を膨らませて門をくぐった高校を。

よし、行こう。

行って、ちゃんと生徒の皆や先生に、お礼は言わなきゃ。

よし、頑張って前を向こう。