いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

そして僕たちのこれからのブログ記事

そして僕たちのこれから(ムラゴンブログ全体)
  • いたずらはいいから出ておいでよ

    今日はいー君の3回目の月命日。 お坊さんが来るのはお昼から…… 仏間掃除しなきゃなぁ、とか考えながら朝の惰眠をむさぼっていた。 ヴーン…… ヴーン…… ヴーン…… (あれ、土曜日はアラーム鳴らないはずだけど) 寝ぼけ眼の僕は、枕元に手を伸ばしスマホを手に取ってみた。 何にもアラームは鳴っていない。... 続きをみる

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  • 僕が褒められることは、君が褒められること

    今日も障害者職業訓練。 今日はサポートの職員さんに褒めていただいた。 一生懸命前向きにやっていること。 辛いことがあっても歯を食いしばって頑張っていること。 手を抜こうとしたら抜けるんだ。 休もうと思えば休める。 いまはものすごくいい環境でいられるんだよね。 周囲の人もみんな障害者の人だから、周囲... 続きをみる

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  • 戦い続ける君の背を追って

    僕は相変わらず沈み続けて、今日も一日寝込んでいた。 どうしてもだめなんだ。いー君を思い出し、『あの時』を思い出し…… 僕なりのベストが尽くせていなかった、後悔の念ばかりで。 娘も頑張って……いるのかな。 思春期だからかもしれないけど、どうしてもうまくコミュニケーションが取れない。 僕がふがいないか... 続きをみる

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  • オレンジ色の電源タップ

    今日も障害者の訓練センターへ。 体調は悪いけど、実績積み上げなきゃ復職できないから、頑張って作業した。 午前中の後半……なぜか今はすでに行くことができなくなった、滋賀県の比良山の大きな滝にいー君を肩車して家族で見に行ったことを思い出した。 登山コースを肩車で……危険極まりないのは反省だけど…… い... 続きをみる

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  • 『僕はここにいるよ!』

    2月14日午前0時…… とても不思議なことが起きた。 僕が自室からリビングに降りてきた。 嫁と娘が、テレビを見ている。 わんこ達が、のんびりとソファーで寝息を立てている。 (あれ……) 真っ暗のはずの仏間に、何か明かりがついている。 ろうそくだ……ろうそくに火がついて揺らめいている。 線香は時々つ... 続きをみる

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  • 空振りの一日

    今日は遺族会の日。 何か有意義なお話ができるか、行ってきた。 京都駅に出ると、もうそこは時期的に仕方ないんだけど中国人だらけ。 バスもいっぱい、電車もいっぱい。 やっとの思いで会場に着いた。 今日はちょっと雰囲気が違ったな。 なんかあんまり発言もできなかったし、それほどためになる話もきけなかった。... 続きをみる

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  • 動き始めた血で錆びた時間の歯車

    今日から、『あの日』を最後にしていた障害者職業訓練センターへ。 あの日……11月20日。 僕は復職を前に、意気揚々と京都駅前の職安の上にある職業センターでの作業を終え帰ってきたんだ。 なぜか、いー君の部屋の扉に挟まれた、いー君のスポーツバッグ。 僕はそれを見ても何の違和感もなく、作業で疲れていたの... 続きをみる

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  • 守らなきゃ……

    今日も幻聴がひどくて寝たきりだったけど、なんとか気力を振り絞って起きる。 ないだろうな、と思っていた障害年金の申請が昨日通ったと通知が来て、年金証書が届いた。 もう少し早かったらなぁ…… いろんな悪いことが起こらなかったのかもしれない。 昨日は、嫁が泣いていた。 まだみんな、いろいろと思いだすんだ... 続きをみる

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  • 夢に出てきてくれた!ありがとう!

    一日の7割を寝たきりの日が続く。 夢を見ないわけじゃないけど、記憶に残るものはなかった。 でも…… 今日。やっと今日…… いー君が夢の中に出てきてくれた。 一緒に釣りに行く夢。 たぶん場所は、神戸の平磯海釣り公園。 いー君と僕は、釣竿を持ってうろうろ。売店で餌を買おうとしたけど、餌が高くて大事に使... 続きをみる

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  • 余った20個の豆

    今日は節分。 毎年恒例……嫁の一族は地元出身で恵方巻とかそういう儀式にうるさい。 僕は両親が能登の出身でそういう文化がなかったから、恵方巻なんか無縁だった。 嫁と結婚してからだな、こういう文化は。世の中の潮流もあるけど。 僕は、そういう無意味な儀式は御免こうむる。 だから、毎年嫁といー君と妹だけが... 続きをみる

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  • アスファルト色の毎日

    もう戻ってくることはない、楽しい日々を思い出し目が覚める。 僕がまだ健康で、当たり前に家族4人が集って……わんこ達がしっぽを振りながら走り回って、笑い声の絶えなかったあの日。 そして、いー君がいなくなって、僕が統合失調症を悪化させて休職している現在…… いー君の所へ行かなきゃ…… いー君の所へ行か... 続きをみる

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  • ひよこの王子様と、ひよこのお姫様

    息子が最期まで愛し抜いた女の子がいる。 彼女がとても素敵な、やさしい昔の絵をツイッターに流したんだ。 2匹のひよこの可愛い絵。 とても優しいタッチで、とても柔らかな優しい絵。 見ただけで、心が温まるような優しい絵。 それは、まるでいー君と彼女が優しく戯れているかのようだった。 涙があふれて出てきた... 続きをみる

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  • 小さな君を連れて

    僕の胸から下がった、君の遺骨ペンダント。 どこへ行くにも、いー君と一緒だ。 でも最近、連れて歩く君の姿が変わってきた。 17歳の君じゃなく、5歳ぐらいの君。 小さなおかっぱ頭の、かわいい幼稚園のいー君。 どうしてだろう、死ぬ直前の君じゃない。小さないー君が、僕の後ろをチョコチョコ走ってついてくる。... 続きをみる

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  • 君が通って行った『美しの門』

    ここ数日、ふさぎ込んで寝込むだけの毎日が続く。 いくら悩み苦しんでも、時間の流れは巻き戻せない。 わかっちゃいるんだけど、いろんなことを思い出しては悔恨の繰り返し…… 僕の創作のほうのサイトも完全にストップしている。 意識しなきゃいいんだけど、日々に微減していく来訪者数。 そんなちっぽけなものに、... 続きをみる

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  • いー君の17年が遺したもの

    約6240日…… ざっくり計算したら、いー君の生きた日数はこんな感じだった。 17年……やっぱり短いと思うんだ。 成人式もやってない。 車の免許も取ってない。 お酒の味も……煙草の味も知ることなく逝ってしまった。 恋ができたのが救いなのかな。 でもその恋のために、いー君は命を絶ってしまった。 おし... 続きをみる

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  • いー君のうちゅう図鑑

    ここ数日、ずっといー君のことばかり考えている。 ああすればよかった、こうすればよかった…… ふっきれたとか言ってたけど、ありゃ嘘だ。ぜんぜん吹っ切れていない。 四六時中、ああすればよかった、こうすればよかった……そればっかり考えてしまっている。 ふと、今日リビングの本棚に目をやったら、小さい頃買っ... 続きをみる

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  • あの時は無駄じゃなかった……と思いたいけど

    最近ふさぎ込む時が多い。 色々考えてしまうんだ。 自分はこれまで何のために、一生懸命生きてきたんだろう、って。 生命のバトンをつなぐために……よしんばたくさんの孫たちに囲まれて笑顔で死にたい。 そんなことを考えて、歯を食いしばって頑張ってきた気がする。 汗どろどろになって帰ってきて、それを迎えてく... 続きをみる

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  • お線香の値段

    結局雪は降らなかった。 寒いだけの快晴の一日。 テレビの大雪のニュースを見れば見るほど、なんか損したような気分になる。 結局今年は、雪は積もらないみたいだ。 雪をいー君に見せてあげたかったんだけどな。 仏壇買ったときとか、お葬式の時にもらったお線香がなくなってきたので、ホームセンターへと買いに行く... 続きをみる

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  • いー君、雪が降るよ

    日本全国、大寒波の影響で雪が積もっているらしい。 うちのところはさっぱり……雪景色を期待したのに、全然降る気配もない。 いー君の仏壇が、真冬の日差しに当たっている。 平和で静かな午後。 テレビの音が流れていて、家族全員がそれぞれの時間を過ごして。 いー君は日曜日になると、彼女に会いに行ってて、いつ... 続きをみる

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  • 『虚』~うつろ~

    娘が、夕飯の時間になっても、ゲームに興じている。 スプラトゥーン……とかいう、いま流行しているゲームだ。 なるほど、これは人気が出るはずだ。横で見ていても面白い。 キャラクターのコミカルな動きに、思わず僕も笑いが出てしまう。 家族で過ごす時間…… 笑いに満ちた楽しい時間。 でも、何か一つ足りない時... 続きをみる

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  • いー君の遺した『2943』~パスワードの意味~

    いー君は、本当にほとんどの情報を残さずに逝ってしまった。 彼が亡くなった時、警察からいー君のスマホのパスワードをご存じありませんか?と聞かれた。 誕生日? 高校の学籍番号? いろんな数字を試したけど駄目…… 結局パスワードが判明したのは、彼女からの電話によるものだった。 【2943】……? ………... 続きをみる

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  • お経の時はお静かに

    今日は息子の月命日だった。 正直ぎりぎりまで迷ったんだ。犬をどうしようかと……預けるかどうしようか。 お坊さんが来たら、ワンワン激しく吠えるだろうし、法事にもならないんじゃないかと思って。 でも、預けるにも2匹で2000円かかるし…… 先月来てくださったお坊さんは、犬がいても大丈夫ですよとおっしゃ... 続きをみる

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  • さあ、初めての月命日

    今日日曜日、ちょっと早いけどいー君の月命日。 嫁は乗り気じゃないけど、お坊さんに来てもらうことにした。 こういう御縁は大切にしておきたいからね。一周忌とかだけ来てもらうのも悪いし。 もういー君がいなくなってから、2か月が経つのか。早いな…… なんか少しずつだけど、いろいろな現実が呑み込めるようにな... 続きをみる

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  • いー君が見えない風景に

    人間って不思議なもんだ。 徐々にではあるが、いー君のいない毎日に慣れ始めてる。 人間こうやって、徐々に現実を受け入れていくんだろうか。 いー君は、相変わらず玄関にかけられた額縁の中で、満面の笑顔でピースサインをしている。 悲しまずに、前に歩いていこうよみんな! ……そう言っているような気がしてきた... 続きをみる

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  • お守りの意味~月命日をやろう~

    結局嫁を説得して、月命日をやることになった。 まあ、嫁も嫁で自分なりの考えがあるんだろう。 お金がもったいないというのは建前で、お坊さんのお経を聞くと、息子の死を思い出すとか…… でも、やるべきことはやっておきたい。 妻には妻の考えがあるかもしれないけど、やっぱり僕も自分を貫きたいんだ。 自分の気... 続きをみる

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  • え?やらないの?……やらないんだ……

    いー君ごめんね。 もうすぐ月命日なんだけど、お母さん月命日お坊さん呼ばないんだって。 理由を聞いたら『お金がもったいない』なんですって。 たった3000円くらいなのにね、お布施。 その3000円がもったいないから、月命日やらないんだってさ。 ごめんね。 こんなバカな親から生まれちゃったら、そりゃ死... 続きをみる

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  • こころのカフェの例会に行ってこよう

    明日は土曜日、月に一回の京都の指示遺族のネットワーク、こころのカフェの例会の日だ。 明日もいー君を連れて、また出席させていただこうと思う。 僕も最初は、みんなどのくらいの歳月で、こういった辛い出来事を思い出話に変えれるのだろう……そういうお話が聞きたくて先月初めて参加させてもらったんだけど…… 正... 続きをみる

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  • いー君の死に意味をもたせるために

    水曜日は、某大学の自死遺族の研究をされている助教授の先生に協力をするために大阪に行った。 せっかく大阪に出るんだし、もったいないからいろんな所を見て回ろう、と……いー君を連れて、大阪市立科学館のプラネタリウムへ。 奇麗は奇麗だったけど……とにかく眠かった。不覚にも5分ほどいー君の横で寝てしまった。... 続きをみる

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  • 君のいない保険証が返ってきた

    先日、息子の名前を抜いた保険証が会社から返ってきた。 それまではそんなことを気にしたこともなかったんだけど…… 今日今年初のデイケアで、病院に保険証を提出した時に、ふと被保険者欄を見てしまったんだね。 そしたらいー君の名前がなかった、名前抜いたから当たり前なんだけど。 でも思った。これが僕の現実…... 続きをみる

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  • 玄関にはいつも君がいて~咲き誇れひまわりの花~

    いー君の残した最後の満面の笑顔の写真。 それは僕たち家族と一緒の写真でもない。 そしてあの彼女と一緒の写真でもない。 学校での旅行の電車内での何気ない一枚だ。 最高の笑顔とピースサイン……おそらく彼の人生でも有数の素晴らしい写真だ。 遺影にしてやりたかったんだが、間抜けにもおでこにド根性ガエルのヒ... 続きをみる

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  • 2階の足音~ずっといてもいいからね~

    ミシッ……ミシッ…… (まただ……) 誰もいない2階から聞こえてくる足音。 部屋や廊下をせわしなく移動しているようだ。 あの子がいなくなってから、静かな昼間……『彼の足音』が頻繁に聞こえるようになった。 いや……オカルトとか、そっち方面の話じゃないんだ。 ただ事実としてこういう話を書いてる。 階下... 続きをみる

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  • 一人足りないお正月

    淡々と今年の一日目が過ぎていく。 正直まだ理解できていない。隣室に息子がいないという事実を。 理解することを、脳が拒否してるんだろうな。 どこか彼女のところに遊びに行って遅くなっている……みたいな感覚だ。 これが自室からリビングに降りたら、仏壇と遺影で現実に引き戻される。 でもなんなんだろう……徐... 続きをみる

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  • 仏壇と位牌と……その行方と

    今日仏壇が搬入になった。 奈良で一番有名な仏壇屋さんから買ったんだが、結構値引きしてくれた。 何も言わずとも親切にいろいろしてもらった。 ただ、ちょっと気になっている。 そう、位牌の行方だ。 うちは真宗西本願寺派だから、基本的に位牌というものは必要とされない。 じゃあ、いまお坊さんに書いてもらった... 続きをみる

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  • 嘘も方便……だよね。

    15日は、車で往復700km……故郷の能登まで日帰りで墓参りなどの用事を過ごしてきた。 メインの目的は93歳のばあちゃんに会うこと。 ばあちゃんはまだ普通にシャカシャカ歩いている。あと10年くらいは大丈夫だろう。 息子のことを聞いてきた。元気でやっているか、と。 迷った……本当のことを伝えたらいい... 続きをみる

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  • 息子と学校~それぞれのけじめ~

    14日……息子の学校が盛大に、息子の追悼式を行ってくれた。 息子は、急な病死として学校では扱ってくれたらしい。 でもそれでも、クラスメイトのみんなは、息子の死のショックで体調を崩し、精神面を崩した子が続出しているらしい。 実に100人以上……200人はいただろうか、教員・生徒の皆さんが式に参列して... 続きをみる

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  • なかった僕たちの名前

    昨日は、息子の学校に退学届の提出と、彼の遺品をとりに行った。 さすが全国的にもトップクラスの有名な学校だ。はじめてきた学校が、皮肉にも息子の遺品回収とは…… いい学校に通ってたと思う。 本当に息子は幸せ者だったと思うんだ。 学校の担任の先生に出会う。 本当にやさしい男性の若い先生だ。息子が最後まで... 続きをみる

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  • 名前を呼んでもらえたね

    今日は、大阪の四天王寺で、自死に向かい合う僧侶の会の主催での法要に参加。 本当に、こういう活動をされている方々ってすばらしいと思う。 宗派を超えて、こういった問題に取り組んでくださる僧侶の方々がいるのは本当にありがたい。 電車を乗り継ぎ、天王寺から180円の電車賃をケチって、徒歩で隣駅の四天王寺へ... 続きをみる

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  • 息子が愛した貴女に、感謝をこめて

    僕もいろいろ考えて過ごしてきた。 最後の引き金は愛した彼女との何かトラブルだったのかもしれないが、所詮それは引き金にすぎなかったということ。 たくさんのトラブルや悩みを抱え、歩き続けてきたこと。 そして僕の力不足で手を差し伸べられなかったこと。 何より、彼女は息子が終生命をかけて愛し抜いた女性だ。... 続きをみる

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  • あたりまえだけど、一人じゃない

    昨日は遺族交流会に行ってきた。 詳細は、ルールとして中身は話せないが…… 素晴らしい人脈がたくさんできたように思う。 もちろんのこと、子供を亡くした親の悲しみは……どこの家庭でも一緒だった。 こういう苦しみを知って、子供に教えておいてやれば…… 息子の件はなかったのかもしれない。 まあ、いま悔いて... 続きをみる

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  • 遺族交流会……行ってまいります

    昨日は、会社のえらいさんと、障害者支援の関係者の人と、復職についての打ち合わせ。 発達障害持ちだけでも悲惨なのに、息子の死で統合失調症がめちゃくちゃ悪化してしまったからな…… 正直復職はだいぶ先になってしまいそうだ。 まあ、悩んでても仕方ない。 いまはできることをどんどんやっていこう。 というわけ... 続きをみる

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  • 送ってくれるなら、送ってもらおう

    今日、息子の通っていた高校から電話があった。 学校のカウンセラーさんからだった。 息子が最期の直前まで相談に乗ってくれた方だ。結果は残念だったけど…… 息子が最後までお世話になった恩人でもある。 電話を取った妻の話では、いつでも遺族のカウンセリングをするので学校に来てほしいということ。 そしてあり... 続きをみる

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  • 揺らぎ始めた娘の心

    今日、学校を娘が休んだ。 体調不良というか気分が悪かったみたいだ。 正直2週間は休養期間をとってやりたいのだが、本人が学校に行ったほうが気がまぎれると言っているのだから、仕方ない。 気丈にふるまって、必死に涙を見せていなかった娘が、徐々に崩れ始めてきたのがわかる。 本当なら、一番泣き崩れるべき立場... 続きをみる

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  • 仏壇……探しに行かなきゃ

    息子の死と葬儀……悪夢のようなあの時から、一週間が経とうとしている。 長いようで短い一週間だった。 ずいぶん残された僕たちも、精神的に立ち直ってきたように思う。 正直ときどき思い出しては泣きそうになってしまうんだけれども…… 彼のことを笑って話せる日が来る…… 遠くない未来、そんな日が来ると思うん... 続きをみる

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  • 和室にお兄ちゃん~新しい生活~

    息子が亡くなってちょうど一週間がたった。 みんな明らかに無理をしてるけど……徐々に我が家は落ち着きを取り戻しつつある。 先週の悪夢を早く忘れたい。 みんなそう思って、無理に前を向いて生きようとしている。 笑い声が戻ってきた。 みんなもう思い出したくないんだ……先週の悪夢は。 正直なところ、たちの悪... 続きをみる

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  • ゆっくりと僕たちは歩き始める

    息子の告別式が終わり、荼毘にふされてから1日が過ぎようとしている。 獏たちは、また別の機会にお話しするけど、息子の死に対してある解釈を下した。 逃げたのでも何でもない……彼は彼の仕事をきっちりやり遂げたのだ、と。 だから、いま僕の……残された僕たちの家庭に、少しずつ笑顔が戻り始めている。 泣いてい... 続きをみる

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