小さな君を連れて
僕の胸から下がった、君の遺骨ペンダント。
どこへ行くにも、いー君と一緒だ。
でも最近、連れて歩く君の姿が変わってきた。
17歳の君じゃなく、5歳ぐらいの君。
小さなおかっぱ頭の、かわいい幼稚園のいー君。
どうしてだろう、死ぬ直前の君じゃない。小さないー君が、僕の後ろをチョコチョコ走ってついてくる。
一番楽しかった時間の君。
夢を一杯に抱えて笑ってくれた君……
あのころに戻れたら……
何よりも、命の大切さを教えてあげたいんだ。
君の命は一つしかないっていうこと。
そして、困ったことがあったら、どんなことがあってもパパに話してっていう約束。
君に教えることを忘れていたんだ。命が本当に大切だっていうこと。
当たり前のことなのにね。
こんなことになるなんて、思ってもいなかったんだ。
僕の命が尽きて、お浄土で会えたら……もう一回ゆっくり話そうよ。
そして、君にしっかりと教えてあげたいんだ。
君がいなくなると……とってもとっても悲しいってことを。
見えない小さないー君が、リビングで積み木で遊んでいる。
パパに見せてくれた、何の邪心もない輝くような笑顔……
無邪気なはちきれんばかりの笑顔……
明日はパパと、大阪にお出かけしようね。
パパが手をつないであげるから、迷子になっちゃだめだよ。
小さな小さな、かわいい、僕のいー君。
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