天気も心も三寒四温
昨日あれだけ頑張らなきゃと思ったのに、身体が動かない。
僕の身体はいつも、毎朝眠りから覚めたときに前日に関係なく体調の好不調、気分の躁鬱が決定される。
今日は駄目だ……全然ダメ。
いつものように、いー君の仏壇に手を合わせる。
お線香をたいてやる。
そして今週の土曜日の20日が、いー君の月命日。
いつものお寺に、お坊さんの手配をお願いした。
……そこで終わり。
今日やるべき最低の仕事はこなした。
天井を見て考えていた。
こんな病気でボロボロの身体……引きずって生きていく意味なんか本当にあるんだろうか。
僕が魂のバトンタッチをするはずだったいー君は、もうこの世にはいない。
『やー、パパ全然だめだったわ』
頭をかいて、いー君のもとに行くのも悪くないことだと思うんだ。
この人生で成功するとか、失敗するとか……もうそんなことに意味はない。
一生懸命生き抜くとか、胸を張って息子に会いに行くとか……無理にそんなことしなくていいんじゃないかと思うんだ。
でも、そう思うたびに、どうしても妻の顔がちらついてしまうんだ。
ものすごく自分勝手なのはわかってるけど、妻には一生懸命生き抜いてほしいんだよね。
いっそ、家族みんなでいー君のところに行けたらいいな……とも思うんだ。
でも、そうしたら今の家は……僕たちの楽しく過ごした思い出の空間は、誰にも守られず取り壊されてしまうんだろう。
どうしよう……そうしたらいいのかな、いー君。
君がいなくなったら、みんな駄目になっちゃった……
いや、ダメになったのは、僕だけか……
また明日目覚めたら、いいことあるかもね。
駄目だ、今日は寝よう。
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