いー君の『大大吉』~生まれてきてくれてありがとう~
いー君は7歳ぐらいの時だったかな……
どこの神社か忘れたけど、初詣のおみくじで『大大吉』をひいたことがあるんだ。
みんなびっくりしたね。
大吉に上があるなんて想像もしていなかった。
この前そんな思い出をふと思い出したんだ。
いー君は前にも書いたけど、生まれた時……急性胎盤剥離で肺の中が血で埋まって、本来死産になって生まれてきたはずの子だった。
そんな彼が17年も特別に生かしてもらえたんだ。
やっぱりいー君は大大吉の子なんだろう。
本体生まれたときについえていた命。
それを17年間生きることを許してもらえた。
いっぱいいろんなところに行ったね。
いっぱいいろんなものを食べに行ったね。
いっぱいいろんなことを家族で楽しく話をしたね。
いー君……本当に生きてきてくれてありがとう。
いー君……本当に生まれてきてくれてありがとう。
パパ……負けないで一生懸命生きて、寿命が終わったら……必ず君に会えるよね。
いっぱい抱きしめてあげるね。
いっぱいいろんな話をしようね。
みんな一生懸命生きて、寿命で死んだら……
もう一回みんな家族で集まって、また楽しく過ごそうね。
いー君が生きて生まれてきてくれた……本当に大大吉だったんだよね。
いー君待っててね。
みんな一生懸命生きて、終わったらみんないー君のところに行くからね。
もうちょっとだけさびしいけど……僕たちを見守っていてね。
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