いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

今庄365スキー場~雪を見に行こう~

僕たちは、この季節になると、いつも福井へと車を走らせていた。


子供たちに雪を見せてやりたくて、スキーもしないのにソリをもって今庄365スキー場へいつも雪を見に来ていたんだ。


いー君は小さいころから雪遊びが大好きだったんだ。


いろんなことをやったなぁ。
併設の温泉入ったり……敦賀で買い物したり。道の駅河野で雪合戦したり。


いつもいー君はは事件ばかりの笑顔で、僕のわがままに付き合って満身の笑みを浮かべてくれたっけ。


やさしい子だった。


本当に無邪気で優しい子だった。


パパはね……


お前に何度も言ったよね。
お前に子供ができたら、子供をこうやって連れてきてやってくれ、って。


アホたれが。
死んだら子供もへったくれもないじゃないか。


終わると思ってなかったんだ……家族という当り前で平凡な日常が。


もっともっと……たくさんたくさん遊びたかったね、いー君。


大きく成長する必要はなかったんだよ。ずっとちいちゃい子供でいてくれたら……


恋なんかすることもなかった。恋に悩んで死ぬことなんかなかった。


いー君……聞こえるかい?


パパ、お前が大きくなって、パパになるとこみてみたかったんだよ。
なんで死んじゃうかなぁ……


でもね、また一緒に行こうね。
僕が連れて行ってあげる。雪を見せてあげる……


君はもう、白銀の大地に足跡を付けることはできないけど……
ずっと……
ずっと一緒にいようね。


雪を見て無邪気にはしゃいでくれたらいいから……


雪が降ったら、車を走らせよう……またあのスキー場に。




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