いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

いー君がガイコツに変わった日

息子の身体が、斎場の焼却炉へとはいっていく。
何とも言えない気持だ……もうこの手で息子を抱きしめる時間は、未来永劫になくなってしまう。


嫁が泣き崩れる、過呼吸でえらいことになった。
嫁のお母さんも完全にダメだ。


僕も当然駄目だけど……ここは踏ん張らなきゃ。そう思って必死に耐えた。


息子が焼かれている時間……僕たちは近くの高級料理屋で参列者の人にご飯をふるまう。
食事代6万9千円……こういう出費は痛いんだよね。
僕たちの生活ってどうなっちゃっうんだろ……
僕も正直悲しすぎて混乱してわけがわからないことを考えたりしていた。
でもそんなことでも考えなきゃ、僕の心は悲しみで押しつぶされそうだった。


そして再び斎場へ。
喪主の僕だけが、係員の人に呼び出される。
僕だけが……窯から出てくる息子を1番目に目にしなければいけないんだ。


扉が開いた。
僕は半狂乱で、息子にお帰り、お帰り!と連呼していた。
熱かっただろうな……苦しかったかなぁ。
涙が自然にあふれ出た。
いー君の身体は……白いガイコツの破片になっていた。


そして……喉仏は、仏さんの首からぽっきり折れていた。
まあ、首を吊ったからこうなるよなぁ。
なにも自分の中の仏さんの首まで破壊することないだろうよ。


そして遺骨を箱へと妻と共同作業で収納していく。
なんかこの辺は、悲しすぎてあんまり覚えていないんだ。
言えるのは……
僕も嫁もちゃんと箸が持てない人なんだよね。だから2人の共同作業は本当に大変だった。


嫁もさすがに骨になった息子見て、ちょっと割り切れたのかな。
案外冷静だったのを覚えている。


そして……
終わった。全部終わった……


僕はお骨の箱を落とさないように抱えてバスに乗る。


疲れ果てた僕に強烈な睡魔が襲ってきた。
でも骨を落下させたらえらいことになる。必死に僕は耐え抜いた。


なんか……終わっちゃったんだな、全部。


僕は見慣れた景色をバスから見ながら、そんなことを考えていた。


そして初七日法要……


またここから先は、次の機会に書くとしよう。


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