いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

増えない君のレパートリー

君が好きだったカラオケに行く。


そう、君が行く3日前も、パパ……カラオケに行きたい。君はそう言ったね。


時間が遅かったからまた今度行こうね、って言ったけど……


あの時無理して君を連れていけば、運命は変わったのかな。


悩みを打ち明けて、君の話を聞いて思いとどまらせることができたのかな。


いまとなっては、もしも……の虚しい話でしかないんだけど。


僕は君をカラオケに連れていく。


遺骨ペンダントという姿に変わってしまったけど……


そこでいつも君が好きだった歌を流してあげてるよね。


でも……


君のレパートリーは増えないんだ。


君の思い出の曲だけはいくら流せても……新しい歌は増えないよね。


君が生きていれば……沢山の歌に出会えていたというのに。


君の増えない歌のレパートリー。


何度君とカラオケに行ったって、2度とは増えない新しい歌。


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