もうすぐ1年
もうすぐで息子が逝って1年になる。
もう一生胸を引き裂かれる悲しみに苛まれるのかと思ってた。
いや、確かにものすごく苦しくて悲しい。
でも、人間上手く出来ているもんで、冷静に息子の死を受け入れることも出来ている。
もうどんなに泣いたって、子供は帰ってこないから。
どんなにダダをこねたって、息子が死んだという事実は変わらないから。
我が家も、徐々にだけど、落ち着きを取り戻している。
でも、なんだろう、この違和感は。
いいんだろうか。本当に毎日泣いて過ごさなくていいんだろうか。
天を仰いで慟哭しなくていいんだろうか。子供の死を受け容れていいんだろうか。
人間って、こんなに冷淡で残酷な生き物なんだろうか。
忘れることのできる生き物……
僕は1年前のあの事を、徐々に受け容れつつある。
あんな深い悲しみを認めてしまえるもんなんだろうか、人間って奴は。
認めない……
こんな自分を認めたくない。
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