いー君といっしょ

2015年11月20日……
最愛の17歳の息子を自死で失いました。
悲しみの記録と、彼の歩んだ道、そしてこれから残された家族三人の日々を記します。

4つのどんぶり

昨日は嫁の帰りが遅かったこともあり、インスタントのカレーうどんにしようということになった。


まあ、味は調整されたものだから悪くない。
でもなんかもの足りない。


ご飯もたいてないし、何か冷凍食品はないかな……と冷蔵庫をあさる。


ふと、視線が食器棚に目が行った。


家族分買った、緑のどんぶり。


3つはリビングの机の上。


そして一つは、寂しく食器棚に居残り。


そう、いー君の分のどんぶりの出番がないのだ。


去年の今頃は、どんぶりたちも全員出動。


でも……


食器棚の奥のどんぶりは、あの日から出動機会なしの待機状態。


そう、これからもずっと……一人ぼっちで、待機状態。


ご主人様がいないんだよね。


どんぶりはどことなくさびしそうに見えた。


ごめんね、君の事に気が回らなくて。


さっきどんぶりの配置を、食器棚をかきまわして変えておいた。


万年補欠だったどんぶり君を、次は必ず使われるように、食器棚の前面へ。


他にも、ご主人様を失った食器たちが、沢山眠ってるんだよね。


食器棚に独りぼっちにならないように、ローテーションで使ってあげなきゃね。


そう……


去年の今頃はフル回転してたんだよね。


あと3カ月で、いー君がいなくなって1年。




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